古代演劇クラブの「エピトレポンデス」7月にギリシャで3公演が実現(update)

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2015年3月に東京・ 東松原ブローダーハウスで行われたメナンドロスの「エピトレポンデス(Epitrepontes)」公演以降、インタビュー、「デュスコロス(Dyskolos)」公演を通じてGreeceJapan.comが紹介し続けてきた「古代演劇クラブ」の試みが今、遂にギリシャでの公演となって実を結ぶ。

2014年5月の結成以降、古代ギリシア演劇の原語上演を目標としている彼らを作品の故郷ギリシャに招いたのは毎年ギリシャ・デルフィで開催されている演劇祭 ANIMARTのバシリス・ブトス氏。遠い日本の地で、今やギリシャでも実現することが稀な古代ギリシャ語での上演を試みる学生らの熱意にブトス氏は感動、演劇祭への招へいを決意。今年2017年のANIMARTでの公演が実現する運びとなった。

今回最大の問題は公演に参加するためギリシャ入りするメンバーらの渡航費用。しかし古代演劇クラブのメンバーはこの難題をクラウドファンディングを活用することにより解決。自らの力により渡航を果たした。

公演は2017年7月11日(火)夜8時30分からアテネ近郊ブリリシア市のMikis Theodorakis Parkで、続く13日(木)夜9時から古代オリンピアの遺跡で知られるアルヘア・オリンピア市の市庁舎前広場で、また14日(金)夜8時からANIMART・デルフィ会場で開催される。

ANIMARTでの上演前にはアテネ大学で演劇学の教鞭をとるエカテリニ・ディアマンダク准教授による解説が行われるほか、15日(土)午前10時からは古代演劇クラブの沼 大地 氏を招いたアフタートーク、佐藤二葉氏が参加する古代ギリシャ音楽のプログラムがあわせて行われる予定。

[ ANIMAER2017 – ギリシャ喜劇「エピトレポンデス」(メナンドロス・作)]

上演:古代演劇クラブ
脚色・演出:櫻井 理沙
作曲・演奏:佐藤 二葉
出演:川嶋 晃仁、西村 蒼、田中 健介、佐藤 二葉
美術・衣裳・小道具:古代演劇クラブ

日時・場所:
2017年7月11日(火)20:30~
Nikos Engonopoulos Hall of Mikis Theodorakis Park (formerly TYPET), Pavlos Bakogiannis str. 38-42, Vrilissia

2017年7月13日(木)21:00~
アルヘア・オリンピア市・市庁舎前広場

2017年7月14日(金)20:00~
ANIMART・デルフィ会場

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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