ギリシャ悲劇を代表するエウリピデスの「メディア」とソポクレスの「アンティゴネー」が今年6月それぞれ一日限りの舞台として能舞台によみがえる。
今回、二つのギリシャ悲劇を上演するのは演出家レオニード・アニシモフにより2004年に設立された劇団の東京ノーヴイ・レパートリーシアター。ロシアの演劇理論であるスタニスラフスキー・システムによる俳優訓練と、日本では稀なレパートリーシステムによる長期連続公演を特徴とし、これまで近松門左衛門の「曽根崎心中」、ブレヒトの「コーカサスの白墨の輪」をはじめ世界のあらゆる作品を演じている。
夫イアソンの裏切りへの復讐の果てに自らの子を殺めるコルキスの王女・メディアを描いた「メディア」と、オイディプス王の娘であり、跡継ぎの座を争い斃れた裏切者の兄を弔ったがために罪に問われたアンティゴネーを描く「アンティゴネー」という、現代においても色あせない二つの劇作が能舞台の上でどのように表現されるかが注目される。
[ 公演詳細 ]
・日時:
「メディア」 2016年6月25日(土) 開場16:00/開演17:00
「アンティゴネー」 2016年6月26日(日) 開場14:00/開演15:00
・会場:
梅若能楽学院会館(東京都中野区東中野2-6-14)
・入場料:
全席自由(前売:5,000円/当日:6,000円/Under25:3,000円(※当日身分証提示))
2作品券 9,000円(50枚限定/要予約)
・予約・問い合わせ:
東京ノーヴイ・レパートリーシアター/Tel:Fax 03-5453-4945(平日10:00~17:00)
※チケットは公式サイトからも購入可能。(4月1日販売開始)
・後援:
駐日ギリシャ大使館、在日ロシア連邦大使館、中野区